「助けて」の言い方が分からなかった


「助けて」

その一言が言えたら、もっと違ったのかなと思う事がある。
でも当時の私は、助けを求めるという感覚自体がよく分からなかった。

10代で妊娠出産を経験して、未熟な私は家事や育児のイロハは全く分からず
見よう見まねで年子の子供たちを育てながら、毎日を回すのに必死だった。
養育費はなく、何の資格もない私は安い給料でしか収入を得られずとにかくお金がない毎日だった。
お金がないことが怖くて、水商売の世界にも足を踏み入れた。
元々見栄っ張りだった事に拍車をかけ、生活も派手になった。

今振り返れば、「もっと違う生き方があったんじゃないか」と思う。
だけど当時は、そんな事を冷静に考える余裕なんてなかった。
大人と会話する時間は仕事中くらい。
家で子供と向き合うより、仕事をしている方が楽だった。
でもその頃の私は、それを異常だとも思っていなかった。

ただ毎日を生きる事で精一杯だったから。


「助けて」が言えなかったんじゃない

助けてが言えなかった
そういう言葉にすると、少し綺麗すぎるのかもしれない。
正直に言うと、私は「助けてを言うタイミング」が分からなかった。
どこからがSOSなのかも分からなかった。

人に話したところで何が変わるのかも分からなかった。
「私の苦労なんて、どうせ誰にも分からない」
そんな気持ちがどこかにあった。
だから誰かに心を開こうとも思わなかった。

誰とも心が通じなくても別に構わない。
どうせ理解なんてされない。
そんな風に思っていた。


孤独にすら気づいていなかった

今思えば、ずっと孤独だったんだと思う。
でも当時の私は、「孤独だ」と感じる感覚すら麻痺していた。
感情を感じるより先に、とにかく動く。

働く。
埋める。
誤魔化す。

立ち止まったら崩れてしまいそうで、だから動き続けていた。
私は、それを「頑張っている」と思っていた。

むしろ私は、
「こんな状況で一人で年子育ててる自分すごい」
そんな風に思っていた部分すらある。

今考えれば、かなり危うい状態だったと思う。
でも、その時は本当に分からなかった。


本当に限界な時、人は自分の状態に気づけない

余裕がない

その事実にすら気づけないくらい、人は追い込まれる事があるんだと思う。
本当に限界な時って、「私は苦しいです」と自覚する余裕すらない。
毎日を回す事だけで頭がいっぱいだから。

だから、「助けを求められない人」は
そもそも、自分が助けを必要としている状態だと気づけない事もある。

私はまさにそうだった。


誰かに頼った事がなかった訳じゃない

誰かに困っている事を話した事が全くなかった訳じゃない。
でもそれは、「心を助けてほしい」ではなく、「お金をどうにかしたい」が中心だった。

そういう時に頼る相手はいつも異性だった。
今振り返れば、それも「寂しさ」や「不安」を埋めたかったのかもしれない。
でも当時は、そんな事すら分からなかった。

ただ、生きるのに必死だった。


「私は頑張ってる」で立っていた

そして何より怖いのは、自分の未熟さにすら気づけなかった事だと思う。
私はずっと、「私は頑張ってる」と思っていた。
当時自分を責めた記憶も、あまりない。

むしろ、「こんな状況でやれてる私はすごい」くらいに思っていた。
もちろん、頑張っていたのは事実なんだと思う。

でも、本当に余裕がなくなると、人は自分を客観視できなくなる。
子供を見る余裕も、自分を見る余裕もなくなる。

でも、その状態が「普通」になってしまう。


今なら少し分かる事

今の私は、あの頃の自分を美化したい訳じゃない。
「全部仕方なかった」で終わらせたい訳でもない。

最低で最悪だったと思う事ばかりで
毒親だったと思う瞬間しかない。

でもだからこそ、今なら分かる。
本当に苦しい時って、「助けて」が言えないんじゃない。
自分が苦しい事にすら気づけない。

それくらい、人は追い込まれる事がある。


最後に

だからもし今、毎日を回すだけで精一杯なら。
イライラしてしまう自分に苦しくなっているなら。
「なんで私はちゃんとできないんだろう」と思っているなら。

まずは、「私、余裕がないのかもしれない」って気づいてあげてほしい。
私は、それすら分からなかったから。

あの頃は言葉にできなかったものを、今少しずつ言葉にしている。
あなたがこれを読んで「あ、もしかしてこれ私かも。」と思えたら
あなたにとって何かしらのヒントになるかもしれないから。

もしこの記事を読んでいるあなたが、昔の私みたいに
「自分が苦しい事にすら気づけない場所」にいるなら
このブログさえ届かないのかもしれないけど

あなたは怠けているんじゃない。
弱いんでもない。
ただ、ずっと頑張りすぎて感覚が麻痺してしまっているだけ。

もし奇跡的にあなたがどこかに吐き出したいと気づけてるなら
遠慮なく吐き出しに来てください。


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「過去がどうであろうと、人は愛を持って生き直せる」
あなたの新しい一歩を、ここから応援しています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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