プロフィール


愛と感謝 × 生き直し筆文字アーティスト / めぐ姐

過去がどうであれ、人は愛を持って生き直せる

今でこそ、この言葉を胸に筆文字アーティストとして温かい言葉を届ける活動をしている私ですが、かつては自分を責め、後悔の闇の中で身動きが取れなくなっていた時期がありました。

「すべては自分のせいだ」
「こんな私が、幸せになれるはずがない」
「こんな私が、成功できるはずない」

もしあなたが今、過去の自分に縛られて暗闇の中にいるのなら、どうか少しだけ私の人生の物語を聞いてください。これは何一つ誇れるものがなかった私が、出会う人たちの愛に救われ、筆文字を通じて自分を取り戻していった生き直しの記録です。

かつての私の世界は暗黒よりも深い漆黒の世界でした。
養育費がもらえないまま母子家庭になったことで、「母子家庭だからお金がない」と思われたくないと言う気持ちからお金に対する異常なまでの執着で水商売に走り、ギャンブルを覚え、乱れていく生活リズム。家事は苦手で、部屋はいつも散らかり、子どもたちにまともなご飯を作ってあげることすらできませんでした。忙しさと心の余裕のなさを言い訳に、話しかけてくる子どもたちに対し「あとで」とあしらい、時にはしつこく話しかける子供に対し強めのゲンコツをして黙らせることもありました。寂しがる子どもを託児所に預けてパチンコに向かう自分の姿に、心の中では激しい自己嫌悪を抱きながらも、すさんだ生活から抜け出す方法が分かりませんでした。

当時、水商売の時に知り合った人たちからの援助もあって一時的に大きなお金を手にし、派手に使うことで心の穴を埋めようとしましたが、そんな虚勢は長く続きませんでした。気づけばお金は消え去り、手元に残ったのは多額の借金と、「私は最低の母親だ」という重い自己嫌悪だけでした。自分が招いた結果なのだから「自業自得」そう分かっているからこそ、誰にも頼れずただ過去の後悔に縛られて、私は大丈夫と強がって暗闇の中で息を潜めていました。

こんな私の人生にも、3つの光が差し込みました。

最初の光は、私が25歳の頃。職場の8歳上の上司でした。荒れ果てた我が家と、子どもたちの様子を静かに心配してくれたその人は、責める言葉を一切口にせず、泥だらけの部屋を黙々と掃除し、私たち親子を温かいご飯に連れて行ってくれました。世間から見捨てられたと思っていた私に差し伸べられた、初めての「無条件の優しい手」でした。今思えばその出会いが私が立ち直る最初の入り口となったと思います。

2つ目の光は、それから5年後。引っ越し先で出会った、長女と同い年の子どもを持つ一つ年下のママ友でした。当時の私は、「自分がまず満たされないと、子どもを幸せにできない」と、自分の都合の良いように子育て論を解釈していました。しかし彼女は、何よりも子どもを最優先にする太陽のように眩しいお母さんでした。

そんな彼女が、なぜかいつも私のそばにいてくれました。「めぐちゃんの考え方は私にはないもので、一緒にいると本当に楽しい!」と、私のいびつな部分もまるごと受け入れてくれたのです。普通の幸せを否定せず、子どもへの「当たり前の無償の愛情のかけ方」を目の前で見せてもらううちに、私の頑なだった心がじんわりと溶け、母親としての本当の愛を学びました。彼女のおかげで、私は変わることができました。

そうした人との関わりの中で心が救われ、前を向き始めた36歳の時、私の運命を決定づける出会いがありました。ふらりと立ち寄ったマルシェで、のちに幸筆の師匠となる『書家詩人 幸筆 宗明(しょかしじん さちふで そうめい)』さんに自分の名前である「恵」という一文字を色紙に書いてもらいました。

私の筆文字人生の原点になった一枚→

力強く、温かいその文字を見た瞬間、胸の奥が熱くなりました。「自分の名前だけで、こんなにも嬉しくて、心が満たされるなんて……」と、とにかく感動したのを覚えています。

それまでの私には、何の特技も、人に誇れるものも何一つありませんでした。私が学んだ「幸筆(さちふで)」は、書き順も二度書きも関係なく、上手い下手もありません。とはいえ、他の素晴らしい書家の方々と比べたら、私自身の文字はさほど上手ではないことも分かっていました。

それでも、私にはこれしかなかった。この筆文字に、すがるしかなかったのです。

必死にすがりつき、文字を書き続けるうちに、私が紡いだ言葉をプレゼントすると、周りの人が感動し、涙を流して喜んでくれるようになりました。「私には何はなくても、この筆文字がある」。その実感が、底辺まで落ちていた私の自己肯定感を、ゆっくり力強く引き上げてくれたのです。

そして40歳の時、3つ目の光に出会います。ビジネス講師をしていた高校の同級生との再会でした。最初は「彼女の講座を受ければ、私でも簡単に活躍できるはず」と甘い気持ちで受講した私ですが、彼女が陰で重ねてきた並大抵ではない努力の熱量を知った時、自分の甘さと怠惰さが恥ずかしく、情けなくて涙が出ました。

「でも、彼女が歩んできた泥臭い道を、私も一歩ずつ進めば近づけるかもしれない」と決意してからの私は、人生で初めて「本気で努力する」という強さを手に入れました。まだ完璧ではないけれど、「私史上、いまがいちばん努力できている」と胸を張って言えます。

私を救ってくれた上司、ママ友、そして同級生。彼女たちは私の暗闇を照らし出してくれた、今でも変わらない大切な光です。

過去の失敗や自分を責める気持ちに囚われ、動けなくなっているあなたへ。

私は恩人たちの愛に触れ、下手でもいいとすがり続けた筆文字という相棒に出会ったことで、どん底のすさんだ人生から生き直すことができました。どんな過去があっても、これからの人生はいつからでも、自分自身で選んで生き直すことができます。

ありがたいことに今では周りの人からは、「明るくて、面白くて、真面目な人」と言ってもらえるようになりました。過去の自分では考えられない私のイメージです。
人一倍失敗し、人一倍反省して自分を責めてきたからこそ、きっと誰よりもあなたの痛みが分かります。

あなたの人生に、今度は私が温かい光を届ける番です。筆文字にのせた愛と感謝の言葉が、あなたの凍りついた心を優しく溶かすきっかけになりますように。

「過去はどうであれ、人は愛を持って生き直せる。」
未来を変えるのはいつだって「今」から!!
人生遠回りした私の経験が誰かの希望の光になれれば幸いです。


あなたの新しいその一歩を応援しています。